Great Job! 100 Best Companies To Work For.
フォーチュン誌が、「もっとも働きやすいアメリカ企業100選」2014年版を発表しました。
気になる1位はといいますと、大方の予想通りグーグル。3年連続で首位に輝きました。映画「インターンシップ（The Internship）」でも取り上げられたように会社自体がまるで遊園地なだけでなく、社内のカフェテリアが全品無料と働いているより遊びに来た錯覚にとらわれそうです。オープンな社風は上層部との会話もスムーズにさせ、社内にリラクゼーション施設もあって居心地は抜群とか。会社格付けサイトのグレートレーティッドでも、「チャレンジしがいがある」をはじめ「社内の雰囲気が良好」、「報酬が良い」、「社員として誇りがもてる」での従業員の回答はイエスが99％でした。「上司が素晴らしい」も98％と、突出して高いんです。ボランティア活動5時間につき50ドル（5200円）支払う制度があるほか、株価も1000ドル（10万4000円）を超えており、ストック・オプションを保有する社員はホクホクでしょう。
グーグルの宣伝映画ではありません、協力しただけです。
（出所 : craveonline.com）
以下は、ベスト10企業のランキングでございます。
1位 グーグル（カリフォルニア州、ネット検索）
従業員の前年比 20.1％増 年間売上高 501億7500万ドル
2位 SAS（ノースキャロライナ州、ソフトウェア）
従業員の前年比 3.6％増 年間売上高 28億7000万ドル
→社内に託児所あり、医療スタッフが53名待機。
3位 ザ・ボストン・コンサルティング・グループ（マサチューセッツ州、コンサルティング）
従業員の前年比 10.7％増 年間売上高 37億ドル
→選び抜かれた精鋭には、高報酬で士気を高めます。
4位 エドワード・ジョーンズ（ミズーリ州、金融サービス）
従業員の前年比 7.2％増 年間売上高 50億2700万ドル
→従業員の3分の1が50代、働きやすさが伺えます。
5位 クィッケン・ローンズ（ミシガン州、住宅ローン貸出）
従業員の前年比 46.2％増 年間売上高 N/A
→デトロイトは破産しましたが、返済免除条件付き融資2万ドルの大判振る舞いが成功のカギ。
6位 ジェネンテック（カリフォルニア州、バイオ製薬）
従業員の前年比7.6％増 年間売上高 147億7800万ドル
→2013年2月に乳がん治療薬「トラスヅマブ」がFDAに承認された後、出荷に急ぐ社員の熱意は本物です。
7位 セールスフォース（カリフォルニア州、クラウド・コンピューティング）
従業員の前年比 23.1％増 年間売上高 30億5000万ドル
→過去2年間に社員は1万人へ倍増、成績優秀者の賞与に2週間のブータン旅行も。
8位 インテュイット（カリフォルニア州、会計ソフトウェア）
従業員の前年比 4.4％増 年間売上高 41億5000万ドル
→年間650ドル（6万7600円）相当のエクササイズ給与のほか、新入社員は1ヵ月間の課題なしの適応期間が与えれます。
9位 ロバート・W・ベアード（ウィスコンシン州、投資銀行）
従業員の前年比 3.3％増 年間売上高 9億6100万ドル
→週当たり労働時間は37時間半と規定するほか、株主の8割が幹部以外の社員。
10位 DRCコンストラクション （カリフォルニア州、建設）
従業員の前年比1％減 年間売上高 25億4400万ドル
→1万時間無事故という大記録を樹立させるほど、従業員のやる気は十分。
今回のランキングの新顔は、92位に登場したレストラン・チェーン大手のチーズケーキ・ファクトリー（カリフォルニア州、3万3618人、18億900万ドル）。明確な組織管理、効率的なシステムに加え、良好な社員同士の関係を評価する従業員の声が聞かれていました。会社格付けでも「チャレンジしがいがある」と「社員として誇りがもてる」は、それぞれ96％です。
もっともランクアップした企業は、ホールフーズ・マーケット（テキサス州、7万1930人、113億ドル）で71位から44位へ急浮上しました。共同最高経営責任者（CEO）の著書「Conscious Capitalism（意識した資本主義）」に「高い目的意識と満足度を株主や顧客だけでなく、従業員と地域社会を含めたあらゆるステークホルダーに提供する重要性」を追求しています。そのせいか、地域からも従業員にも愛される企業に成長しました。
会社と社員がウィン・ウィンの関係を築けば、業績もついてくる？
（カバー写真 : complex）
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