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50年後の快挙☆スカイフォールがBAFTA最優秀英国映画賞を受賞

by • February 10, 2013 • GossipComments (0)5593

Skyfall Won BAFTA Award, First time in 50 years!

007最新作「スカイフォール」、快挙です!ボンド誕生50年周年記念の今作品が、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)で最優秀英国映画賞を受賞しました!

もちろんゴールデン・グローブ賞に続き、艶やかなベルベットを思わせるアデルの歌声が印象的な同名の曲も、主題歌賞を獲得!1995年から17年にもわたってM役を務めた今回で引退となるジュディ・デンチも助演女優賞にノミネートされるなど、全世界での興行収入が007シリーズで初めて10億ドルを叩き出しただけでなく、映画作品としても輝かしい成果を残しました。

BAFTAが007シリーズに賞を与えたのは1963年の「ロシアより愛を込めて(From Russia With Love)」と半世紀前だったことを踏まえると、単に50周年記念で授与したわけではない気がしませんか?当時は、撮影技術賞を受賞してました。

それぞれのキャストが化学反応したかのようなアンサンブル、見事でした!
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【以下、ネタバレ注意】

そもそも、スカイフォールとはどういう意味なんでしょう?

映画をご覧になった方は、ジェームス・ボンドの生家が「Skyfall」だということはご案内の通りです。でも、はたしてそれだけ??本編でも、ジェームス・ボンドがエージェント復帰テスト試験の心理テストで「Skyfall」と尋ねられ、「Done」と答えてましたし。

気になったので、調べました。

当初は、「スカイフォール」がオペレーションのコードネームかと想像を張り巡らせたんです。007シリーズとしては初めて中国本土で撮影した作品であり、悪役のシルバもMI6在籍中に中国政府に捕らえられたという接点もあり、中国絡みの何かかなぁと。空が落ちてくるのではと取り越し苦労を背負った故事「杞憂」の、ある意味反対の意味かなーなんて・・あ、浅薄過ぎですね。

ちなみに悪役シルバが中国政府に拷問されたとのセリフや、上海とマカオのシーンで妖艶な色香が印象的だったカンボジア系フランス人女優ベレニス・マーロウ演じるセブリンが身売りされた娼婦という部分、中国版「スカイフォール」ではカットされました。検閲が入ったようで、公開も日本が2012年12月、米国では2012年11月だったのに、中国では2013年に持ち越されたのも、むべなるかな。

話を元に戻して。


MI6コミュニティ
で寄せられたスレッドのうち、こんな仮説が存在していたんです。

「Fiat justitia ruat caelum」

ラテン語の法律用語で、意味はと申しますと「空が落ちたとしても正義を為せ」。冒頭から任務のためならエージェントの死さえ厭わない、非情な決断を下すMにピッタリではありませんか!!BAFTA、タイトルの含蓄に一票を入れたのかも・・(誰も言ってませんし、考え過ぎでしょう)

私がここで逐一説明するまでもなく、今回の作品はボンドの原点に立ち返った作品。生家が登場するだけでなく、主要な舞台はロンドンに集中し、武器として奇抜なガジェットの代わりにシンプルな銃、悪役シルバを仕留めたのもナイフと、クラシック極まれりでしたね。初代のショーン・コネリーが愛したアストン・マーティン「DB5」がその麗しの姿を現したときには、目を疑いましたよ。爆破されたときには胸が張り裂けそうになりましたけど、3Dだと分かってホッとしました・・。あんな貴重な年代物をオシャカにするはず、ないですってね。

初代のコネリー、キンケイド役を検討されたそうですが出演しなくて正解です。
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悪役シルバ、サム・メンデス監督は「アメリカン・ビューティー(American Beauty)」でアカデミー賞をもたらしたケビン・スペイシーで構想を描いていたんです。手下を引き連れて「スカイフォール」をヘリコプターで襲撃に来たシルバが、元MI6風というよりベトナム戦争で空爆する直前の米軍を連想させたのも、ケビンを念頭に入れていたからなのかしら。使用した音楽がジョン・リー・フッカーの「Boom Boom」というのも、アメリカーンでしたしね。結果的には「ノー・カントリー(No Country For Old Men)」で怪演したスペインの雄牛ハビエル・バルデムで当たり役だったかと。バットマンシリーズ「ダークナイト(The Dark Knight)」のヒース・レジャーには及ばなかったとはいえ、鬼気迫る演技でございました。

ラテン顔に金髪を合わせ、狂気ただようムードを際立たせました。
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個人的には、4代目Mとなるレイフ・ファインズはもちろん、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(Pirates of the Caribbean: At World’s End)」で預言者役で、マニーペニーの復帰をもたらしたナオミ・ハリス、4代目Q役であり「クラウド・アトラス」でも重要な役どころを演じたベン・ウィショーの今後に期待したい。ボンド役のダニエル・クレイグも007シリーズ24作目を2014年に控えるだけでなく、25作目も続投するみたいですしね~。

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